IT職として10年程度経験するとスキルに自信がつき、ある程度の人脈も得ることができます。そのため、独立してフリーランスとして自由に働きながら年収をアップさせたいと考えるエンジニアもいるでしょう。確かに、IT職はパソコンとスキルがあれば仕事ができます。有能なエンジニアとそうでないエンジニアでは、10倍程度のパフォーマンス差が生まれることも珍めずらしくありません。会社勤務ではなく、独立して高単価の案件を受注し、自由な働き方で高収入を得たいと思う気持ちが生まれるのは当然のことでしょう。近年はサイト上にもフリーランスエンジニアを支援するサービスが増えており、追い風が吹いています。

しかし、独立した場合にはいくつか懸念点があり、それらをしっかり認識した上で行動に移した方が良いでしょう。まず把握しておきたいのが、案件をコンスタントに受注する必要があることです。単価は高くても、案件待ちが長いと結局収入は減ります。継続的にできる保守サポート案件を持っていると安心できるでしょう。案件提供サイトに複数登録することや、保険の意味で派遣会社にも登録することをおすすめします。

次に、納税や健康保険などの諸手続きを自分で行う必要があります。独立するとわかりますが、会社は結構きめ細かく社員のサポートをしています。それらを自分で行う必要があるため、思っているよりも手間がかかります。それらの支援を行うサービスもあるので、利用を検討すると良いでしょう。また、意外と苦労するのが服装選びです。これはフリーランスにかぎらずエンジニア全般に言えることですが、制服があるわけではないので、自分のセンスでTPOに合った服を選ばなければなりません。特に、スーツを着用する必要のないシーンでは、いかにクライアントに好印象を与えられるのかを意識した服選びが大切です。こうしたエンジニアやフリーランスにありがちな服装の悩みについては、こちらの「服装に悩むエンジニアへ」というサイトを見ると解決できるでしょう。

最後に、当然ながら一人作業が増えるため、孤独を感じるかもしれません。そういう面に強くなる、あるいは気にしなくなる必要があります。これらを克服できればフリーランスとして独立し、高収入と自分のペースの働き方を獲得することができるでしょう。